michiko-ono's-diary

美術部 書道部の部長の日記

第03話 アカバネ君は慎重に


わたしの名前は
オノミチコ

 

夢を見た

夜の学校だった

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わたしはロビーにいた

アカバネ君に
絵を見せる約束をしていた
けれど
そこに 飾った絵が
無かった

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どこかに 置かれていないか きょろきょろして
いると  急に床が崩れてきた

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そこに
アカバネ君がやって来た

アカバネ君は目隠しをしていた

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「アカバネ君今来たらダメ!」
「え?なんで オノさん?」

 

わたしはそこで 一瞬

先に 無い事を伝えた方がいいのは

床なのか 絵なのか 

考えてしまった



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そしたら
アカバネ君は

割れ目に落ちた

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わたしは外に誰かいないか

助けを求めようとした

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窓から顔出したら

アカバネ君がゆっくり 落ちていた

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床から落ちたアカバネ君が

窓の外を落ちているのに

不思議と変だとは思わなかった


アカバネ君はこれから
着地するところだ

 

本当に慎重にやってほしい

わたしはそう思った

 

 

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アカバネ君は無事に着地した

 空に飛行機がいた

 

わたしはそこで目がさめた


あとがき

2話でミチコが絵を飾った
事で起きた心理的な不安を描いてみたかった
この話に関しては絵よりも
人形が合っていると思う