michiko-ono's-diary

美術部 書道部の部長の日記

第11話 土 と なんちゃら


わたしの名前は
オノミチコ


パプリカの事なんか
考えていたから遅刻だ

 

秋山先生に
またイヤミを言われる
「オノはすぐ人のせいにする」


人ではなくパプリカだ

なんて思っていたら

目の前に 本当に赤い塊があった

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「オノさん 林檎あげる」

私服の美少女がいた

土さんだった

東條 土(つち)

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おそらくうちの学校で いやこの辺りで
一番の美人である
しかし 男子にも女子にも人気がない

あまりに美人すぎるのか
人を寄せ付けない

みんな怖がる

男子は隠れて

「コンチータ」と呼んでいた


あと学校をよく休む(←これが一番良くない)
だけど先生は怒らない

土さんのお家が少し
変わっているせいだ

みんなは「緑の家」と呼んでいた

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土さんの家は所謂
「げいじゅつか」の
家でお母さんはその世界で
少し有名な人だ

怖い人形を作っている

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そのせいなのか知らないけど
土さんの家には

真夜中に救急車がよく来る

 

「土さん文化祭行かないの」

「気が向いたら行く さよなら」

 

土さんは颯爽と学校と反対に歩いて行く

良く見ると彼女の
服には葉っぱが着いていた

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土さんの家の中はどうなっているんだろう


あとなんで 土さん
美術部に
入らなかったんだろう

土さんは ロビーの大関先輩の絵を
いつも1人で見ていた

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逆に 土さんが美術の時間に描いた

油絵を

大関先輩が

見ていた事もあった

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不思議な美少女は

文化祭に来ないでどっか行ってしまう

 

わたしの空想の世界では
土さんは 今から
図書館に行って
ヴィトゲンなんちゃら みたいな

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難しい名前の人の本を読む

想像を家から始めてよければ

彼女は目覚める

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そして本にはすぐに飽きて

駅に行く

適当に来た電車 に乗る

終点まで行く

 

何故かそこから

廃線 になる

 

レールを歩く(やはり裸足)

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そして深い森に入って行く

 

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その森に林檎の木がある

その林檎を食べて

また眠りに入ってしまう

 

不思議な美少女だと

 

こんな陳皮な空想でも絵になる

 


それが わたしだと

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なんだこの違いは


本当は 土さんは

ブックオフで漫画を立ち読み

してるかもしれないじゃん

(休みの日のわたしだ)


わたしは最後の坂を登り
ようやく学校に着いた

 

わたしは 土さんから 林檎を貰った

 

手にそれを持っていた

 

秋山先生には これのせいだと言おう

 

 

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正門に男の先生が一人立っていた

 

 


ティーちゃだった


首にむち打ちの時にする

 

なんちゃら を

 

巻いていた

 

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あとがき

東條 土も他のキャラクター同様
こんなキャラがいたらおもしろいなーって
気持ちだった 最初は小さい始まりだったりする