michiko-ono's-diary

美術部 書道部の部長の日記

第04話 消しゴムとLAST DANSE ①


わたしの名前は

 

オノミチコ

 

ミユキが今月で引っ越してしまう

やっぱり あの消しゴムは
返すべきだろうか

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盾矢ミユキ
O型
蠍座
ダンス部
派手だしオシャレ
友達が多い
わたしもその中の一人だと
自身をもって言えない

最近は廊下で会って

会釈する程度だ
ミユキはいつも人に囲まれている

 

昔はよく一緒に遊んだ
2人だけだった

ミユキは小学校の2年の時に
わたしのクラスに越してきた

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ミユキは転校初日に
消しゴムを忘れた

席は離れていたけど
だれに借りたらいいのか
きょろきょろしてるミユキを
わたしは見ていた

わたしの消しゴムは
ちょうど2個に割れていたから
ミユキにそれをあげた

ミユキは次の日に
わざわざ新品の消しゴム買ってきて
わたしに返してきた

断ったけど
「お願い 使って」
と言われたので
ありがたくもらった
でも
わたしにはもったいなくて
使う事ができなかった

たがらその消しゴムは
今でも家の机の引き出しの中に
大切にしまってある

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ミユキが越してしまうという
話をわたしは人伝てに聞いた

それがものすごく寂しかったけど
そんなものなのかもと納得した

 

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小3のサマースクールで
一緒に見た星空を
ミユキはもう覚えていないだろう

 

 

 

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それでもわたしは最後に
ミユキに何かプレゼントを
渡そうと思って
ミユキになにがいいか直接
聞きに行く事にした
そんな風にしかもう
2人で話す口実を見つけられなかった


ミユキはダンス部にいなかった
部員の子がたぶん屋上にいると
教えてくれた

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ミユキは屋上で一人で踊ってた

 

青い空を背景にして踊っていた

 

 

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しばらくわたしは
用件を忘れて

ミユキと青い空に
見とれていた

 

そしてわたしは
ミユキから
ほしいものきいた

 

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あとがき

この辺りからだんだん絵に頼りはじめている
ミユキのキャラを作るのに 結構時間がかかった
前編 中編 後編 で5日ぐらいの話で終わる
はずだったが そのままいまでも出番を
失っている